現代サッカーはデータ分析が発達しているのが特徴
様々なスポーツがAIや機械学習を用いたデータ化によって、新しい分析方法や戦術を見出すことができるようになってきています。それは現代サッカーでも同様で、データ化とそれを用いた分析が進化してきているようです。では実際にデータ化によってどのようなことを分析できるようになったのかというと、例えば各チームや各選手のパスやシュートの成功率、走行距離、プレー範囲やインターセプト数などが挙げられます。ほかにも自分たちのチームのチャンスが多いシーンやミスが多いシーン、プレー選択の癖などを分析することも可能です。このように様々な情報をデータ化・データ分析することによって、サッカーの戦略は非常に幅が広がっています。
ただ現代サッカーはほかのスポーツと比較すると、どこを切り取ってデータ化するのか・データとして分析するのか定まっていません。このため集めた情報をデータとして可視化することが難しい部分はあるものの、チームに共通の定義を作ることでデータを可視化することに成功している部分が増えています。もちろんデータだけでは確実な戦術や戦略を組み立てることが難しく、自由度の高いプレーができるスポーツであるサッカーだからこそデータ分析が困難な部分はあるようです。
それでもこれまではデータとして分析することが不可能だった部分が徐々に可視化されるようになり、データに頼ることができないと思われていた現代サッカーは新たな一面を迎えています。そして今後もサッカーのデータ化・データ分析に関しては多くの研究やモデルの開発が進められることが期待されており、より精密なデータ収集や分析はもちろん、それらを用いた複雑な戦略を立てることができると考えられているのです。