サッカーは戦術やシステムの先を見よう!ヨーロッパ5大リーグは個人技が鍵を握る理由とは
スペインのリーガエスパニョーラ、イタリアのセリエA、イングランドのプレミアムリーグ、ドイツのブンデスリーガ、そしてフランスのリーグアンをまとめて「ヨーロッパ5大リーグ」と呼びます。
これらは世界でもっともレベルの高い試合が展開されており、サッカーの最高峰といえるでしょう。特に、戦術面での進化はめざましく、かつては中位や下位に沈んでいたチームが上位に進出することも珍しくなくなりました。チームのポテンシャルを最大に引き出すシステムを見つければ、地方クラブがビッグクラブに勝利できる可能性は高くなっています。
それでも、シーズンを通して優勝するチームに代わり映えはないのが現実です。たとえば、セリエAでは2011-12シーズン以来、ユベントスが9連覇を達成しています。ブンデスリーガならバイエルン・ミュンヘン、リーグアンならパリ・サンジェルマンの絶対的な優位は揺るぎません。
21世紀のリーガエスパニョーラで、バルセロナとレアルマドリード以外のチームが優勝したシーズンはわずか3回です。なぜなら、これらのチームは「個人技」において他のチームと一線を画してきたからです。
戦術の整備によって、ヨーロッパでは下位と上位の差が縮まりました。特に守備戦術の進歩はめざましく、ビッグクラブといえども簡単に勝てる試合はほとんどなくなっています。ただ、それは下位チームが上位チームを相手にするときも同じです。すさまじく厳重になった守備ブロックを崩すには戦術を超越した個人技が不可欠です。
その点で、メッシやクリスティアーノ・ロナウド、サラーなどを要するビッグクラブはいまだ優位を保っています。ヨーロッパサッカーを見るうえでは、彼らスター選手がいかに戦術を個人技で打開していくのかに注目しましょう。