サッカーにおいてセットプレーは重要な得点源になる
サッカーにおいて豪快なゴールシーンは醍醐味の一つですが、得点が入るのは何も華麗なパス交換やパワフルなドリブル突破からだけというだけではありません。というのも、近代サッカーでは、ディフェンスの技術が飛躍的に向上したため、かつてのように個人技に頼っているだけでは点を取るのが難しくなっているのです。
2018年に開催されたロシアワールドカップでは、合わせて169のゴールが生まれたのですが、そのうちセットプレーを経由したものが73点と全体の約43パーセントを占める結果となったのです。
このような状況を受けて、貴重な得点源として改めて脚光を浴びるようになってきたのがセットプレーです。セットプレーからの得点といえば、真っ先にイメージされるのはペナルティキック(PK)ですが、それ以外にフリーキック(FK)やコーナーキック(CK)、さらにはスローインも無視できない得点チャンスとなり得ます。
フリーキックであれば、直接ゴールを狙って入れるというのがもっとも分かりやすいゴールシーンですが、それ以外にもゴール前にいる味方の頭に合わせたり、ゴール前の密集に蹴り込んでゴールチャンスを演出するといった戦法をとることも可能です。また、コーナーキックは、味方に合わせるのが一般的ですが、テクニックに優れたキッカーの場合には、大きくカーブをかけてそのままゴールインを狙うというのもできない芸当ではありません。 さらに、スローインは一見するとそのままゴールには直結しないように見えるかもしれませんが、ゴール付近からロングスローをすればゴール前の味方に合わせられるので、ある意味でコーナーキックよりもゴールにつなげやすいと言えるでしょう。